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2018.11.08

住宅のライフサイクルコスト

こんにちは!
HandsFactoryの建築知識・雑学猛勉強中のアベタケです。

皆さん、日本人の平均寿命ってどれくらいか知っていますか?
厚労省が公開した「平成29年簡易生命表」によれば、男性は「81.09歳」、女性は「87.26歳」みたいです。
そして今年に過去最高を更新しました。
ちなみに、世界の健康寿命ランキングでも毎年上位に入っていて、過去に何度も日本が1位になっています。
さすが、長寿の国の日本ですよね!!

下記参照 厚生労省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life17/index.html

今回はなぜ、平均寿命のお話から入ったのかと言いますと、
平均寿命が延びていると言うことはお家に住む時間も当然延びていますよね?
お家は人と同じで定期的なメンテナンスをして、不具合を直してあげないといけません。
メンテナンスで予防や発見を早めると大きな修繕には繋がりづらいと思います。

それに伴い、修繕積立をマンションとは違い、ご自身で計画立てて修繕積立をしなければいけません!
いざ、修繕する時になって積立をしてなければ直したい時に直せなく、後回しになるほど修繕費が高くなる可能性もあります。
修繕でもたくさんのお金がかかるなら建て替えのほうが簡単じゃない!って思いませんか?

では、同じお家に60年間住むと仮定して、30年間修繕をしながら使って建て替えるのと、
建て替えなしで、リフォームをしながら60年間住むのはどちらのほうがお得だと思いますか?
また、どれほど金額に違いがあると思いますか?
結果を先に言いますと、後者のリフォームをしながら60年間住む方が1780万円節約できると結論が出ています。

少し古い記事ではありますが、
小松幸雄氏と遠藤和義氏の論文「戸建住宅のライフサイクルコストの推計(日本建築学会計画系論文集第534号2000年8月)」を参照しました!

上記の画像の左側30年は建て替えるほうなので、3590万783円×2で計算します。
3590万783円×2=7180万1566円-5400万4196円=1779万7370円です。

どうですか?
1780万円もの節約が出来るのは凄い事ですよね!
ですが、1780万円の節約をするには上記でも言った通り修繕積立が必要です。
毎月どれくらいの積立をしているといいの?って思いますよね!
小松幸雄氏と遠藤和義氏の論文では、リフォーム費用は30年間で1038万9850円かかると出ています。
住むのは60年間なので、1038万×2=2076万÷60年=34万6000円÷12=2万8800円ですので、約3万円ほどの積立が必要です。
※この試算は一般的な木造住宅で平均床面積 約130㎡の住宅をベースにしています

毎月3万円の積立は大きいですよね。
お家のローンだったり他の物にも出費がかかったりで難しい時もあると思います。
積立をする事で将来的に1780万円もの節約が出来るなら頑張れそうな気がしませんか?

今後、ちゃんと維持管理を出来ている住宅が高く評価される仕組みが出来上がれば、修繕して価値を落とさずにいられますね。
国土交通省の住生活基本計画でも、適切な維持管理やリフォームを実施することにより価値が落ちず、
その魅力が評価されるような中古住宅が流通する市場をつくることを目標に掲げていますので近い将来そうなればと思っています。

住宅購入する方、今後購入を考えている方参考にしてみてくださいね!!
今後の修繕計画や修繕見積もりでお困りな事がありましたらHandsFactoryまでお気軽にお問い合わせください。

▼お問い合わせフォーム
https://hands-factory.co.jp/contact/

▼小松幸雄氏と遠藤和義氏の論文
http://www.f.waseda.jp/ykom/aijtran2000.pdf

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