「我が家は本当に必要ですか?」マイホーム購入と賃貸、どちらの方が良いの?それぞれのメリット・デメリットを紹介!
「我が家は本当に必要ですか?
家は人生で一番高価な買い物。失敗したくないと言う思いから、慎重になる人もいれば、夢を追いかけて背伸びをしたり、自分の生活に即さない家にしたりする人もいます。だからこそ、私も含めた建築に携わる人間は、より深く、お客様の人生について考えなければならないと思います。新しい住まいからあふれるたくさんの笑顔や笑い声をみんなで想像し、最善の上の最善をつくり出せるよう邁進いたします。」
これは、当社社長の稲田が、とある雑誌にコメントした内容です。
工務店の社長が、「我が家は本当に必要ですか?」なんて言葉を投げかけるなんて・・・と思う方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、これが当社の根本にある考え方でもあります。
みなさんはマイホームを何のために購入されますか?
家族構成や子供の成長、老後を見据えて___など、ライフステージやライフスタイルに合わせて、マイホームを購入した方が良いという判断で購入される方がほとんどかと思います。
友人や知人に自慢したいからでもなく、見栄を張りたいからというわけでもないですよね。
夢のマイホームとはよく言ったもので、現実は、住宅ローンや固定資産税、維持管理費など金銭面で大きな負担もかかります。
背伸びしたマイホーム購入計画で、資金繰りが苦しくなり、家を手放したり、借金を抱えたりする方もいらっしゃいます。
だからこそ、稲田は「我が家は本当に必要ですか?」と、お客さまに質問を投げかけます。
そして、当社でマイホーム建築をご検討いただいたお客さまの人生について深く考えた上で、最善のプランをお出しさせていただいております。
と、前置きが長くなりましたが、それならば賃貸のまま住み続ければ良いのではないか?マイホームなんて別にいらないよ。という方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、マイホーム購入と賃貸に住み続けるのはどちらが良いのか、それぞれのメリットやデメリットを踏まえて紹介いたします。
目次
■マイホーム購入のメリット
・住宅ローン完済で実質家賃タダ
住宅ローンを完済すれば、賃料という観点で見れば無料で住まいを確保できる。
・自分の好みに合わせたマイホーム
注文住宅であれば、間取り、デザイン、広さなど自分達の好みに合わせた住まいを手に入れることができる。また、ライフステージに合わせて、リフォームやリノベーションを行い、より住みやすい空間に作り直すこともできる。
・資産形成
家と土地が資産になる。
・メンタル問題
マイホームがあるという安心感、満足感が得られる。
■マイホーム購入のデメリット
・急な収入減に対応しづらい
住宅ローンを完済するまで、毎月一定額の費用が発生する。万が一、減給や転職、勤務先の倒産などにより収入が減ってしまった場合、賃貸であれば家賃の安い物件に引っ越すこともできるが、住宅ローンは毎月それなりの額を返済しないといけない。
・引っ越し問題
転勤になった際に、簡単に引越しができない。自分以外の家族をマイホームに残して、自分だけ単身赴任で・・・という可能性も。
また、近隣トラブルがあった際にも、簡単に引っ越しはできないため、頭を悩ませるタネになる可能性もある。
・それなりの維持費は覚悟すべき。
住宅ローンを完済しても、固定資産税や保険料、その他、経年劣化による破損汚損などさまざまな要因で維持費が必要になる。日本人はあまり自分達でメンテナンスをする習慣がないため、いざメンテナンスが必要になった場合に、それなりの費用がかかる。
・災害による被害
地震保険などに入っていても、災害時の修繕費用が全額補償されるとは限らないため、自己負担で修繕をしなければいけない可能性も出てくる。
■賃貸のメリット
・賃料以外の維持費が不要
家賃、共益費、(+駐車場代)、基本的に賃貸の毎月の支払いはこの2点セットか3点セット。
固定資産税などは大家さんが支払うため、賃料以外の維持費が不要。
・引っ越しのハードルが低い
急な転勤やご近所トラブルなどがあった場合でも、引っ越すことで解決できる。
引っ越しの際に、ある程度まとまった費用が必要にはなるが、マイホームと比較して引っ越しそのものに対するハードルは低い。
・災害時に物件が倒壊しても、居住者は基本的にノータッチ。
災害で物件が破損したり、倒壊したりしても、居住者が修繕費を支払うということは基本的にない。(自身の故意・過失等により何かやらかした場合は、その限りではないので注意は必要。)
■賃貸のデメリット
・入居退去費用
入居時には敷金礼金、退去時にはクリーニング費用、修繕費用などの名目で、一定の費用が発生する。
近年は敷金礼金0円物件も増えてきているが、敷金がない=退去時にクリーニング費用などを結局実費で支払うことになるため、プラマイ0といったところ。
退去時のクリーニング費用で大家さんや管理会社と揉めることもあるため、精神的にも負担がかかる場合も。
・エンドレス家賃
賃貸に住むということは、もちろん賃料を支払わなければいけないということ。
つまり、ずっと賃貸に住んでいれば、当然家賃もエンドレス。
マイホームであれば、住宅ローンを完済すれば家賃はなくなるが、賃貸であればそうはいかない。
定年退職後も賃貸に住み続ける限り、永遠に家賃は発生する。
そして、当然ではあるが、家賃を払い続けても自分の資産になるわけではない。
・部屋を好き勝手できない
間取りが気に食わない、壁紙が気に食わない、キッチンを新しくしたい、お風呂をもっと広くしたい、なんて思っても、賃貸では勝手にリフォームやリノベーションをすることはできない。
万が一、勝手にそんなことをすれば、退去時に原状回復義務が発生するため、元に戻さないといけなくなり、莫大な費用が発生する。
優しい大家さんであれば、「ええよ、ええよー」といって見逃してくれることもあるが、基本的にそのような大家さんは稀で、基本的には費用を請求される。
部屋の間取りや設備に飽きたら、引っ越すしかない。
■まとめ
マイホーム購入と賃貸のメリット・デメリットをざっくり記載してみましたがいかがでしょうか。
上記以外にも、細かいメリットやデメリットは多々あると思います。
新築と中古リノベどっちがいいの?といったような、このような「どっちがいい問題」は、結局は人それぞれなんですよね。
だから、自分はライフスタイル的に賃貸の方が良いという方がいらっしゃれば、賃貸で良いと思いますし、マイホームの方がよければマイホームを購入した方が良いと思います。
中には、私のように将来的に実家を引き継がないといけないから、今は賃貸に住むという方もいらっしゃるかもしれませんからね。
マイホーム購入も賃貸も、それぞれメリット・デメリットはあります。
マイホームにしろ、賃貸にしろ、ちょっと見栄を張って、豪華なマイホームに、おしゃれな高層マンションの上階に、なんて気持ちもわからなくもないですが、その結果、普段の生活が節約のオンパレードになってしまったら元も子もありません。
だからこそ、ご自身の住まいについてもう一度考えてみてください。
マイホーム購入を検討されている方は、自分達の生活の質が落ちないマイホーム設計を、もう一度見つめ直してください。
皆様のマイホームライフが素晴らしいものになるよう、切に願っております。