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2021.03.02

経営理念と現実のジレンマ | 設立4年目のHands Factory

先日とある記事を読んでいてふと思ったこと。
それが「経営理念と現実のジレンマ」。
当社の経営理念と言えば、「中古住宅のリノベーションを通じて、お客様のライフスタイルに合わせた”人生を楽しむための家”をご提供させていただくとともに、愛媛県をはじめ四国全体の空き家問題に向き合う」といったもの。

その理念が現れているのが、当社のコンセプトでもある
「どんな家が欲しいか、ではなく、どんな生き方をしたいか」でマイホームを考えてみたらちょっとワクワクしませんか?
私たち「Hands Factory」は、既製品ではなく、ライフスタイルや趣味嗜好、つまり、「あなたらしさ」から考え、お客様の夢のマイホームを実現します。
というフレーズ。

2018年3月の設立当初は、リノベーションを事業の核として据えていましたが、実際に事業を始めてみると、新築を希望されるお客様が多く、簡易リフォーム案件は多いものの、「中古住宅を購入してリノベーションしたい」といお客様は比較的少ないという現実に直面しました。

その結果、当初主軸に置いていたリノベーションよりも注文住宅の受注件数の方が増えており、今では「Hands Factory=注文住宅の建築会社」というイメージを持つ方も増えてきているかもしれません。

もちろん、それ自体はマイナスではなく、「リノベーションのプロが建てる注文住宅」というリノベーションのプロという視点で新しいマイホームのカタチをご提案することもできますし、リノベーションも簡易リフォームも注文住宅もマイホームに関することであれば全て応対可能という意味では、企業としての幅も広がり、様々な角度からお客様にマイホームをご提案させていただくことができます。

実際に、新築とリノベーションで迷われたお客様がご相談に来られることもありますし、その際に、リノベーションも新築も両方できる建築会社だからこそ、より説得力のある専門性の高いお話もさせていただくことができます。

ただ、裏を返せば、経営理念の
「中古住宅のリノベーションを通じて」
「愛媛県をはじめ四国全体の空き家問題に向き合う」
と少しズレが生じてしまっているということもまた事実です。

私自身、今まで東京や横浜といった、いわゆる「地価が高い」エリアで住宅のマーケティングをしてきていたので、少し感覚がマヒしている部分もありましたが、「中古リノベーション=新築よりも安い」とは必ずしもいえることではなく、むしろ、細部までこだわれば「中古リノベーション=新築よりも高い」可能性もあるということです。

特に愛媛県のように「土地建物合わせて3,000万円前後で注文住宅を購入することができる」、「建売となればもう少し費用を抑えて新築が手に入る」ようなエリアになると、リノベーションの魅力を知らないお客様やリノベーションに興味がないお客様にとっては、そもそもマイホームの選択肢にリノベーションが入っていないのです。

以前、何かの記事で書いた記憶がありますが、私自身も中古リノベーションがいいとか言いながら、車を購入する際は何も考えずに新車で購入しましたし、少し金額の桁が違いますが結局マイホームの購入もそういうことなんだと思います。

おそらく、この仕事をしていなければ、東京や横浜で生活をしていなければ、ずっと地価の比較的安価なエリアで生活していたら、私自身もマイホームの選択肢に中古を買ってリノベーションという考えはなく、「マイホーム=新築」だったかもしれません。

「どんな家が欲しいか、ではなく、どんな生き方をしたいか」という視点でお客様にマイホームをご提案する
ということに関しては、当社の営業やプランナーが常日頃からお客様目線でご提案させていただいておりますし、「本当にマイホームが必要ですか?」「何でマイホームが必要なんですか?」といった具合に、「お客様がマイホームを欲しているからプランを提案する」のではなく、「なぜマイホームが欲しいのか」というその背景をしっかりと汲み取った上で、ご提案をさせていただいております。

ただし、当社のもう一つの理念である
「中古住宅のリノベーションを通じて」
「愛媛県をはじめ四国全体の空き家問題に向き合う」
という部分に関しては、まだまだ不足している部分が多いかと思います。

本日2021年3月2日、おかげさまでHands Factory設立4年目を迎えました。
3年目は少し新築にスポットを当て、「規格住宅事業」も立ち上げ、規格住宅プラン第一弾「TSUINOSUMIKA -ついのすみか-」も無事着工しました。

4年目以降も原点を忘れず…考えております。
リノベーションを通じてお客様の「人生を楽しむための家」をご提案、ご提供するのはもちろんのこと、新しい取り組みや愛媛県をはじめ…向き合っていきます。

最後に社長の稲田からのメッセージを掲載し、当記事の締めの言葉とさせていただきます。

平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
また、いつも弊社のホームページならびに各SNSをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
弊社が起業しまして、無事4年目を迎える事が出来ました。これもひとえにご契約頂きました皆様ならびに関係各社様、ハンズファクトリーファンの皆様の支えがあり今があると考えております。
これからも一日一日を大切にし、少しでも皆様のお役に立てますよう精進いたします。

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