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2018.10.06

住宅の抜ける柱・抜けない柱

こんにちは!
HandsFactoryの建築知識・雑学猛勉強中のアベタケです。

日本で住宅を建てる工法は、木造軸組工法と木造枠組壁工法の2つが多く、中でもトップシェアの工法が木造軸組工法(在来工法)です。
日本の中では、在来工法が約7割~8割を占めているほど在来工法が圧倒的の多く建てられています。

在来工法のメリットは、リノベーションを施工しやすく、どのような土地にも柔軟に対応することができる工法ですので、日本で多く使われている工法になっています。

さて、皆さんはご家族と間取りなどについて、相談したりお話したりしていますか?

なぜ話しているのかを聞いたのかと言いますと、
リノベーションは自由度は高くて、中古戸建の購入を検討している方には良い物件ですが、リノベーションで間取りの変更をするにあたって、抜ける柱・抜けない柱があります。

選んでいる物件で「どのような間取りがいいかな」「リビングは解放的な感じがいいよね」と話していても抜ける柱と抜けない柱がある事を知っていないと夢物語になってしまいます。
そこで今回はリノベーションをお考えの方に、木造軸組工法の抜ける柱・抜けない柱についてご説明いたします。

 

間取りを考えていて「リビングを広くしたい」「寝室は広めがいい」「書斎やランドリースペースを新設したい」などあると思います。
ですが、建物には重要な柱があり、抜いてしまうと、他の躯体(建物を支える骨組みにあたる部分)に負荷がかかり、大変な事になってしまいます。

重要な柱はどのような物があるかをご説明いたします。
木造住宅の在来工法に使われている柱には、用途によって大きく3つあります。

◆通し柱・・・土台から軒までつながった柱
通し柱とは、全体の構造にかかわる一番重要な柱なので、絶対に抜けません。
大体建物の端に位置していることが多いですが、そうでないこともあるので注意が必要です。

◆通し管柱(くだばしら)・・・梁などで中断された柱
通し管柱とは、下の階と上の階で分かれている柱です。これも上にかかる荷重を支える構造体なので、これも抜くことはできません。

◆間柱(まばしら)・・・壁を固定するための柱
間柱とは、壁を固定するためのものなので、構造には影響がありません。
つまり、間柱であれば抜くことが出来ます。

柱ではないのですが、筋交いというのもあります。
◆筋交い(すじかい)
筋交いとは、柱と柱の間に斜めに入れることで、横からの衝撃に耐えられるようにしています。
これも、基本的には抜くことはできません。

あえて筋交いや柱を残してみるのもいいですよね!!
インテリアの一部やアクセントとして、あえて化粧柱にして見せ、シャレ感をアップさせたり、筋交いを抜くことは出来ませんが筋交いを変更する事は可能で、木だとインテリアのイメージと違うなら違う物で筋交いを、印象を変える事もでき、印象を簡単に変えることができますね。

抜けない柱があることが分かっても、抜けない柱がどの部分なのか、どこにあるのかを図面上での表記が分からないとダメですよね。
図面の表記をご説明します。

画像の3つ表記がありますが・通し柱・通し管柱・間柱・です。
これが分かっているだけでも間取りを考える時には違うと思います!
図面を見ながらご家族とお話する時にも、構造をふまえて考えたりも出来ますね。

リノベーションを考えている方で、内覧をする時には、リノベーション会社に同行してもらう事をおすすめします。
不動産仲介業者の方では「ここの柱は抜けて、リビングはこんな形ならできます」っと言う詳しい話まで出来る方は少ないと思います。
リノベーション会社の方に同行してもらい、現地でどのような事が出来るのか判断して、ご説明を出来る方と一緒なら、その場でもイメージがしやすいですよね!!

HandsFactoryにご連絡いただければ同行も可能なので、お気軽にお問い合わせください。
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