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2020.04.10

ローコスト住宅のメリットと注意しなければいけないこと

ローコスト住宅。マイホーム検討中の方、既に購入された方のであれば一度は耳にしたり、検討されたりしたことがあるかもしれません。今回は、ローコスト住宅のメリットや検討する際に注意しなければいけないことついてお話ししていきます。


■ ローコスト住宅とは

ローコスト住宅とは、その名の通りローコスト(安価)な住宅、つまり比較的費用を抑えて購入することができる住宅です。
ローコスト住宅の中でも、坪単価30万円〜の「超ローコスト住宅」と呼ばれるハウスメーカーから、坪単価40万円〜50万円ほどのローコスト住宅を提供しているハウスメーカーまで様々です。(地域によって、ローコストの上限金額の定義に少しばらつきはあるようです。)
「安くマイホームが手に入るなら良いじゃないか!」「お得にマイホームが手に入るなんて夢みたい♪」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、実際にローコスト住宅のメリットとその裏にあるデメリット(落とし穴)を理解できていますか?
今回の記事では、近年急増しているローコスト住宅について解説していきます。


■ ローコスト住宅のメリット

ローコスト住宅のメリットといえば、やはり比較的費用を抑えてマイホームを購入することができる点にあります。
それにより、本来であれば多くの方にとって一生に一度と言われるマイホームの購入がライフスタイルの変化やライフステージの変化により、買い替えができる可能性もあります。
また、ローコスト住宅は予め住宅の規格が決まっているものが多く、キッチンやお風呂などの住宅設備も決まっている、もしくは、決まった数種類の中から選ぶ形式をとっているため打ち合わせ等も比較的スムーズに進んでいく傾向にあります。

それでは、なぜローコスト住宅が実現するのでしょうか。
家を建てる際に掛かる費用には大きく分けて下記の5つがあります。(土地購入費は今回は除外しております。)
・材料費
ここでいう材料費は、家を建てる際に必要となる基礎の配筋やコンクリート、家を構成する木材などに掛かる費用です。

・住宅設備・建具費用
住宅設備はキッチンやお風呂、トイレや洗面などの水回り製品など、建具費用はドアや襖などに掛かる費用です。

・人件費
人件費とは大工さんや電気屋さん、水道屋さんやクロス屋さんなど、家を建てる際に関わる職人さんなどに掛かる費用です。

・諸経費
諸経費とは登記費用や印紙費用などに掛かる費用です。

・広告宣伝費
広告宣伝費とは、家を売るためやお客さんを集客するために出稿するWeb広告や紙媒体広告、CMなどに掛かる費用です。

大まかに分けて、家を建てるためにこのような費用が発生しています。
ローコスト住宅はこれらの費用の中から、材料費や住宅設備・建具費用や人件費、広告宣伝費を抑えてなるべく低価格な家を提供しています。

もう少し具体的に触れておくと、例えば材料費であれば大量仕入れによる仕入れコストの削減、住宅設備であればグレードが低めの住宅設備を入れることにより費用を抑えるなどの方法で、ローコストを実現しております。

夢のマイホームを購入するならやっぱり新築がいいと思っても、新築では予算が合わず諦めていた方にとっては、このローコスト住宅は新築購入の選択肢を広げる存在となりました。

もちろん、費用を抑えて新築を購入できれば文句はないかもしれませんが、このローコスト住宅の注意しなければいけない点もしっかり理解できていますか?
次はローコスト住宅の注意点について触れていきます。


■ ローコスト住宅の注意点

先述したように、ローコスト住宅には比較的費用を抑えてマイホームを購入できるというメリットがあります。
ローコスト住宅に限った話ではありませんが、物事は全て表裏一体。メリットもあれば当然デメリットもあります。
では、ローコスト住宅を検討する際に、どこに注意しなければいけないのでしょうか。
下記の内容は、一般的に言われているローコストの注意点(デメリット)に該当する部分です。

・建物の性能
一般的に言われる高性能住宅と比較し、ローコスト住宅は建物の性能面でやや劣っています。
具体的に性能というと、耐震性・断熱性・気密性・遮音性などが挙げられます。
もちろん、ローコスト住宅の中でも、長期優良住宅の認定を受けている住宅もありますが、実際には長期優良住宅に対応するために追加費用が発生していることが多くあります。
もちろん、性能が劣ると言っても、法律に定められた一定の基準は満たしているためローコスト住宅の建物の性能は法律上の問題はありません。
ただ、やはりローコスト住宅と言っても、マイホームは多くの方にとって一生に一度のお買い物ですので、長く住めば済むほど、メンテナンス費用などに差が出てくる可能性があります。

・建物の形や間取りがある程度決まってしまっている
注文住宅といえば、一から自由に間取りを決めていくというイメージがありますが、ローコスト住宅の場合、予め用意されたプランをベースに決めていく、いわゆる「規格住宅」と呼ばれるものが多く、自由度は低くなります。
また、建築途中に少し使用を変更したいと思う箇所が出てきたとしても、規格住宅のため柔軟に対応ができない、もしくは対応できたとしてもオプションで別途費用が発生する可能性もあります。

・住宅設備や建具(ドアなど)や壁紙等のグレードアップやオプションによる追加費用
ローコスト住宅は標準で選ぶことのできる住宅設備や建具や壁紙などのグレードにも縛りがあります。キッチンやお風呂などの水回り製品を拘りたい方にとっては、満足できない仕様になっていることも多々あります。
住宅設備のグレードを上げたり、建具や壁紙をお気に入りのものに変更することもできますが、グレードを上げれば当然費用も上がります。
また、電気配線(コンセントの位置やコンセント箇所の増設)やエアコンの穴などもオプション対応しているハウスメーカーも多く、その都度別途費用が発生することもあります。
そのようにして、自分好みのマイホームにしようとしてオプションを追加していくと、結局ローコスト住宅を提供しているハウスメーカーで家を建てても通常の坪単価と同じくらいの費用がかかる可能性もあります。
それではもはやローコスト住宅とは言えなくなってしまいます。
このように、「オプションによる費用の追加に伴う坪単価の増額」や「建築途中での柔軟な対応」この辺りがローコスト住宅の最大の注意点かもしれませんね。


■ Hands Factoryはローコスト住宅?平均坪単価は?

当社はローコスト住宅ではありません。
当社の平均坪単価は、お客様の求める建物の性能や間取りなどにもよりますが、平均的に55万円〜65万円 / 坪となっております。
当社は地域密着型の建築士事務所です。
お客様のご要望をお伺いし、当社のプランナーがプランや内装デザイン案を作成し、お客様が納得するまで入念にお打ち合わせをさせていただきます。
建築途中の仕様の変更などにも可能な限り柔軟に対応させていただいております。
費用面ではローコストとは言えないですが、少数精鋭で建築に関する知識が豊富な営業担当や工務担当がわかりやすく丁寧にお家のことに関してお話しさせていただきます。

■ まとめ

今回はローコスト住宅のメリットと落とし穴(デメリット)について解説させていただきました。
ローコスト住宅は、比較的費用を抑えてマイホームを購入できると言う点に大きなメリットがあります。
マイホームに対する拘りが特になく、とりあえず新築である一定の性能さえ満たしていれば良いと言う方であれば、ローコスト住宅はオススメのマイホームの選択肢かもしれません。
逆に、やはりマイホームは拘りたいと言う方であれば、ローコスト住宅でそれが実現できるのかと言う部分をしっかりと見極めて、ハウスメーカーや工務店を選んでください。

勘違いしないでいただきたいことは、ローコストだから満足出来ない訳でも無いですし、大手ハウスメーカーの注文住宅だから満足という訳でもないと言うことです。
また、カタログ上の性能、数値等々が良いから住みやすい訳でもありません。
担当した人間(営業、工務、その他関わる人間)全てがお客様の満足の為に動くのは当然の事として、お客様の本当に求めている家を最初から最後までお客様が気持ち良く、また楽しみ、納得出来れば、それが本当の満足して後悔のない家づくりなのかなと思います。

ローコスト住宅と言っても、様々なハウスメーカーや工務店がありますので、同じローコスト住宅でもハウスメーカーや工務店によって建てる家は様々です。
マイホーム購入は多くの方にとって、一生に一度の大きなお買い物となります。
1社のみで即決するのではなく、様々な角度から自分たちに合ったマイホーム、ハウスメーカーを選択してください。

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